下痢で下痢止め薬を使うのはNG?下痢の正しい対処法は2つ!

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下痢で薬を飲むのもいいが、基本は整腸剤と十分な水分摂取です

下痢になったら、あなたはどのような対処をしていますか?下痢になったら、下痢止めの薬を飲むという人も多いと思いますが、下痢の原因によっては下痢止め薬を飲むと、かえって下痢を悪化させたり、下痢を長引かせることになりかねないんです。

下痢になったら下痢止め薬を使うべきかどうか、そして下痢になった時の正しい対処法をご紹介します。

感染性の下痢は下痢止め薬NG!

下痢は大腸の蠕動運動が異常に活発になったことで、水分の吸収が十分に行われないために、水分をたくさん含んだ水様性や泥状の便が出てしまう状態です。

そして、下痢止め薬は大腸の異常な蠕動運動を正常化させたり、蠕動運動を抑制させることで、便が大腸内に留まる時間を長くし、便の水分吸収を促す作用があります。

この下痢止め薬の作用を考えると、細菌やウイルスが原因の感染性の下痢に下痢止め薬を使うのは絶対にNGです。

なぜなら、感染性の下痢は体内に侵入した病原体をできるだけ早く外に出そうとしているために起こっているからです。

そのため、下痢止め薬で下痢を強制的に止めてしまうと、病原体は大腸内に残ります。そうすると、大腸内で病原体が繁殖し、さらに下痢が激しくなることもありますし、病原体が大腸内だけではなく、血流に乗って全身に広がるリスクもあるんです。

感染性の下痢には、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎や風邪による下痢、食あたりや水あたり(食中毒)による下痢などがあります。

「感染性の下痢なら、抗生物質を使えば良いのでは?」と思うかもしれませんが、抗生物質を使うと、腸内細菌も一緒に殺してしまうことになりますので、下痢が悪化することがあるんです。

そのため、医療現場では感染性の下痢の場合、下痢止め薬も抗生物質もほとんど使わずに、整腸剤で善玉菌を増やして腸内環境を整えて様子を見ることが多いんです。

非感染性の下痢は下痢止め薬を使ってもOK?

感染性の下痢は、下痢止め薬を使うのはNGですが、非感染性の下痢の場合は下痢止め薬を使ってもOKです。

非感染性の下痢には、冷えによる下痢や睡眠不足やストレスによる下痢、牛乳を飲むと下痢になる乳糖不耐症による下痢、唐辛子など刺激物を食べた時の下痢など急性の下痢と過敏性腸症候群などの慢性の下痢があります。

これらの下痢は、病原体が原因ではありませんので、下痢止め薬を使って強制的に下痢を止めてしまっても問題ありません。

ただ、下痢止め薬が強く効きすぎると、便秘になってしまうこともあります。そうすると、下痢→便秘→下痢→便秘を繰り返すことになり、自然の排便からは遠ざかってしまいます。

そのため、「大事な会議がある」、「学校のテストがある」などどうしても下痢を止めなければいけない事情がない場合は、下痢止め薬は使わないほうが良いでしょう。

また、自分で下痢の原因を判別するのは難しいですよね。ストレス性だと思って下痢止め薬を服用したら、実は風邪による下痢で症状が悪化してしまったというケースも十分に考えられます。

そのため、非感染性の下痢だとしても、安易に下痢止め薬に頼るのはリスクが大きいので止めておいた方が良いんです。非感染性の下痢でも、やむを得ない事情がある場合を除いては、整腸剤で様子を見るようにしましょう

下痢になったら水分補給を忘れずに

下痢になったときの対処法で忘れがちなのは、水分補給です。下痢になると本来は大腸で吸収されるはずの水分が、便と一緒に排泄されてしまいます。

そのため、油断していると脱水症状を起こしてしまうんです脱水症状になれば、血液量が減りますので、各臓器への血液供給量が減少してしまいます。胃腸への血流量が減れば、消化機能が低下しますので、下痢がさらに悪化して、脱水症状が進行するという悪循環に陥ります。

また、脳への血流量が減れば、集中力の低下や頭痛、さらには意識障害なども起こりますし、腎臓への血流量が減れば尿量が減って、老廃物が体内に溜まっていくんです。

そのため、下痢になったら、いつも以上に水分を補給して脱水にならないようにしなければいけません。

そして、下痢で失われるのは水分だけではありません。ナトリウムとカリウムも一緒に失われます。しかも、下痢には大量のナトリウムが含まれていますので、すぐに電解質のバランスが崩れて、低ナトリウム血症になってしまいます。

ですから、下痢の時は経口補水液やスポーツドリンクなどで、水分だけではなくナトリウムとカリウムも一緒に補給するようにしてください。

一度に大量に水分補給をしても、下痢を起こしている弱った腸では、一度にたくさんの水分を吸収することはできませんので、少しずつこまめに飲むようにしましょう。

また、冷たい飲み物は下痢を悪化させる可能性がありますので、水分補給のためには常温のものをオススメします。

まとめ

感染性の下痢は下痢止め薬を使うのはNGで、非感染性の下痢の場合に必要な時にだけ使い、基本は整腸剤と水分補給で様子を見るようにしましょう。

もし、それでも下痢が全然止まらないという場合や水分補給が難しいほど食欲不振が深刻という場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

また、そこまで激しい下痢ではないけど、慢性的な下痢が2~3週間以上続いている場合は、過敏性腸症候群以外にも大腸がんや潰瘍性大腸炎などの病気が原因のこともありますので、「そんなにひどい下痢ではないから」と安心せずに、医療機関できちんと検査を受けるようにしてください。

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